2023.11.02

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タイで新規にWEBサイト制作を行う際に適したドメイン選びのポイント

タイで新規にWEBサイト制作を行う際に適したドメイン選びのポイント

タイで新たにWEBサイトを立ち上げる際に「ドメインをどうするか」で悩まれる方も多いかと思います。

WEBサイトの成功には多くの要因が影響しますが、その基盤となるのは適切なドメインの選択です。特にタイの市場を対象にした場合に考慮すべきポイントをご紹介します。

知っておきたいドメインの基本

ドメインを選ぶにあたって、そもそもドメインとは何なのか、どのような種類があるのかを理解しておくとよいでしょう。

WEBサイトのドメインとは、インターネット上で特定のウェブサイトを識別するためのアドレスで、インターネット上の住所を表すものです。WEBサイトのドメインは、IPアドレスと対応しています。IPアドレスは数値で表現されるため、人が覚えやすく、ブラウザで簡単にアクセスできるようにドメインが導入されました。ブラウザはドメイン名をIPアドレスに変換して、該当するウェブサイトにアクセスします。

ドメインの基本構成

ドメインは一般的に上記のような構造を取ります。

①トップレベルドメイン(Top-Level Domain、TLD)

トップレベルドメイン(TLD)はドメインの右端に位置し、ドメイン名の階層構造の最上位にあたります。例えば、「example.com」では、「.com」 がトップレベルドメインです。

主なTLDにもいくつかの種類があります。

・ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD):

一般的な目的で使用されるトップレベルドメインで、例として 「.com」「.org」「.net」 などがあります。これらは特定の国や地域を示すものではなく、国際的に利用されます。

・国コードトップレベルドメイン(ccTLD)

各国や地域ごとに割り当てられたトップレベルドメインで、特定の国や地域を示します。例えば、「.jp」 は日本を示し、「.uk」 はイギリスを示します。タイの場合は「.th」 です。

・新しいジェネリックトップレベルドメイン(New gTLD):

近年、多くの新しいトップレベルドメインが導入されました。「.app」「.blog」「.guru」などが含まれ、これによりドメイン名のバリエーションが拡大されました。

② セカンドレベルドメイン(Second-Level Domain、SLD)

WEBサイトのドメイン階層の中で、トップレベルドメイン(TLD)の直下に位置する部分を指します。

特定のドメインの名前部分で、通常は組織名やブランド名、またはコンテンツの性質を示すために使用され、一般的にユーザーがWEBサイトを覚えやすくするのに役立ちます。

たとえば「.co=会社・企業」「.ac=教育機関」「.or=特定の法人組織」など、特定の条件を満たすことで登録することができるドメインがあります。

③ ホスト名(サブドメイン)

ホスト名はサブドメインとも言われ、ドメインを取得したら自由に設定できます。

ちなみに「www」は、 “World Wide Web” の頭文字を取った略称で、慣習的に多くのWEBサイトで「www」が使われていますが、特に機能が与えられているわけではなく必須ではありません。

あくまで見た目の印象になりますが、逆に人が受ける印象はWEBサイトのブランディングにとって重要であり、「www」を有りか無しかは、ある程度こだわって決定した方がよいかと思います。

ドメイン選びはSEOに影響するのか?

ドメインは、どんな文字列を選んでも機能や検索エンジンの評価に違いはないと言われています。

例えば「.com」でも「.net」でも違いはなく、また、SLDにとても長い文字列を使ったり、意味不明な文字列を入れたとしても検索エンジンの評価自体には影響しません。ユーザーにとってわかりやすく、覚えやすい文字列であれば良いと考えられます。

一方で、検索エンジンは様々な評価軸が複雑に組み合わされた指標をとっており、その中にドメインも含まれているとも言われています。あまりSEOに縛られすぎるのもよくありませんが、検索エンジンには、ユーザーにとってわかりやすく、信頼できて、有益な情報を提供するという方針があることから、ドメイン決定の一つの目安としてSEOの観点を活用するとよいかもしれません。

例えばコンテンツの信頼度という意味では、「co.jp」「co.th」などの登録に条件が必要なドメインは、検索エンジンにとっても信頼度が高いWEBサイトであるという評価につながります。

また、ユーザーがどの国・エリアの情報を欲しがっているのか、はドメイン選定において十分考慮するべきポイントです。

Googleで同じキーワードを、タイと日本とで検索した場合の検索順位は異なります。例えば、タイ向けのサービスに関するキーワードをタイで検索した場合は、日本で検索するよりも上位に表示される傾向があります。

あくまでWEBサイトの目的や役割に合わせて使い分けることが重要で、サイトを運営する上で統一性があるかどうか、ユーザーにとって分かりやすいかといったところで判断することが大切になります。

タイのWEBサイトに最適なドメイン選びとは

ドメインの選択は、該当のWEBサイトがどのような目的を持ち、どのようなユーザーを対象としているかを考慮する必要があります。

タイでWEBサイトを立ち上げる際にも、その目的はケースバイケースであり、例えば、タイ市場のタイ人向けなのか、日本人向けなのか、タイから日本にいる日本人に向けたものなのか、などターゲットの優先順位を考慮しながら決定していくのがよいかと考えます。

.co.th:

タイの国コードトップレベルドメイン(ccTLD)で、タイ国内の企業や組織に適しています。

取得する際にはタイ法人の登記簿謄本が必要で、タイに法人があるという証明が必要であることから、タイ向けのサービスを行う企業にとって、ドメインから受ける信頼感の印象が高いドメインと言えます。タイ市場向けのサービスを展開する企業のコーポレートサイトのドメインとして最適なドメインだと言えます。

一方でタイ国外のユーザーから見ると、例えば「co.th」というドメインを見て、一目見てタイの企業のWEBサイトであると分からない人がいるかもしれない、または、外国のWEBサイトというだけで不信に思うユーザーがいる可能性もあることを考えると、タイを起点にグローバルなビジネスをメインに考えている場合は、よく検討をした方がよいかもしれません。

.com:

グローバルで最もポピュラーなドメインで、国を問わず広く利用されています。国際的なビジネスを対象としている場合や、将来的に拡大計画がある場合には、.comが適しています。

逆にポピュラー過ぎて、どこの何のWEBサイトかURLだけでは判断がつきづらく、明確な信頼感が得られにくい場合もあります。

 

希望するドメインが利用可能かどうかも重要です。特に一般的な単語やフレーズは他のユーザーによって既に取得されている可能性があるため、確認が必要です。

最終的な選択は、事業やサービスの特定のニーズや戦略に基づいているべきだと考えます。

すでにWEBサイトを持っている場合に、新たなサイトは「サブドメイン」か。「サブディレクトリ」か。

URLの構造を決定する際、サブディレクトリ(example.com/sub/)とサブドメイン(sub.example.com)のどちらを選ぶべきかは、いくつかの要因を考慮して決定します。

いずれもコンテンツを派生して追加していく際に使われますが、主ドメインサイトとの「関連性」や「用途・目的」などで使い分けるのがよいでしょう。

サブディレクトリとサブドメインの関連性

「サブディレクトリ」と「サブドメイン」のどちらを選ぶべきか、参考までにその判断基準となるポイントをご紹介します。

「サブディレクトリ」を選ぶ場合

サブディレクトリとは、主となるドメイン名の後ろに付く「example.com/sub/」というような文字列(ディレクトリ)のことです。

サブディレクトリはメインドメインのドメインオーソリティを引き継ぐと言われており、サブディレクトリに設置されたコンテンツやページは、サブドメインで制作したコンテンツやページよりも検索エンジンに認識されやすくなります。

サブディレクトリはメインサイトの一部とみなされるため、メインサイトと密接に関連するコンテンツやサービスを提供する際に適しています。

またサブディレクトリは同じドメイン内にあるため、ホスティングやSSL証明書、ドメインの更新などの維持管理が比較的容易であるというメリットもあります。

「サブドメイン」を選ぶ場合

サブドメインとは、主となるドメイン名に文字列を追加した「sub.example.com」という形で、用途などで区別されるドメイン名のことです。

メインドメインから独立しているとみなされるため、メインとは異なるプロジェクトやブランドを運営する際に適しています。

サブドメインはそれぞれ独自のDNS設定を持つことができるため、異なるサーバーやホスティングプロバイダを使用することが可能です。メインドメインから独立しているため、一方が攻撃を受けても他方に影響を与えにくいという利点があります。

 

またURLの構造はユーザーの覚えやすさや入力のしやすさに影響を与えるため、ユーザビリティの観点からも選択を検討するべきです。

プロジェクトの目的、予算、リソース、SEO戦略、セキュリティ要件などを総合的に考慮して、サブディレクトリかサブドメインのどちらを選ぶべきか決定することが重要です。

タイでのドメイン取得方法

ドメインを取得するには、ドメイン登録サービスを行っているレンタルサーバー会社かドメイン専門会社で登録申込をします。
「.com」「.net」などジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)であれば、日本のサーバー会社やドメイン専門会社でも登録が可能です。ただしドメイン利用料の支払いが日本円となるため、タイバーツでの支払いが希望の場合はタイのレンタルサーバー会社かドメイン専門会社での登録が必要となります。

「co.th」ドメインを利用したい場合は、タイのサーバー会社やドメイン専門会社への登録が必要になります。申込み時には、タイに会社があることを証明するため会社の登記簿謄本の提出が必要になります。

ちなみに企業向けのドメイン「co.th」は常時申請が可能ですが、汎用的な「.th」ドメインは年に数回程度、期間限定で登録が受け付けられています。

 

弊社ではタイでのWEBサイト制作と合わせてドメイン取得代行も行っております。

・「co.th」ドメインでWEBサイトを立ち上げたい
・タイバーツでドメインを利用したいがタイのドメイン登録サービス会社とのやりとりが難しい

などのタイでのドメイン取得でお困りの際は弊社にお気軽にご相談ください。

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